明日箱舟(アークナイツ):デザインも使い方シンプル

Ark家具_思惟の庭白妙
 だが訳は超ムズイ。
 前半の文章の訳はぶれようが無いのだが、後半は何について言っているのか、この文章だけで把握するのは難しい。日本版でも苦戦した末よくわからない文章となっている。「执白者,运筹帷幄间,后发先至」は決まりきった言葉があるわけでは無い。
※2021年9月26日 翻訳、意訳の追記、変更

原文 :工业量产的纯白方凳。执白者,运筹帷幄间,后发先至。
日本版:量産型の真っ白な椅子。白きを持つ者、此方彼方の道行で、後ろにたちて先に至る。
翻訳 :工業量産された純白のスツール。後手になった者は、後方で戦略をめぐらす間、後の者が先の者を追い越す
意訳 :工業的に量産された純白のスツール。現状を保つべく動く人は、策略をめぐらすため、誰よりも先に動く。
意訳2:工業的に量産された純白のスツール。たとえ後手に回ったとしても、策略をめぐらせれば、勝つことが出来る。

 「执白者」は、正直よくわからなかった。後ろの文章を見る限り、「管理する人、取り仕切る人」のような意味にはなるはず。
※追記:囲碁の白い石を持つ人の事を指す。囲碁で先手の人は黒を、後手の人は白を指す。ここではもう一つの意味の「後手」となる。
 「运筹帷幄」は「後方で戦略をめぐらす、裏で操る」となる。
 「后发先至」は「最初に来る、最初に~」となる。変化を観察することにより先に動けるといった意味があるようだ。
※追記:发」は「發」とも書ける。そしてそれは日本語の「発」と同じ。「後に出発した人が先に到着する」、転じて「後の者が先の者を追い越す」となるとのこと(コメントより)。
 意訳では、後半の文章は大きく意訳してる。家具名は「白を維持する」。この椅子の色も白。この椅子の色を維持する=政治や体制を維持すると捉え、そのためにどう動くかという事を言っていると考えた、がこれだと意味を変えてしまっている
追記:意訳2がより正しいものとなっている。これでも
 日本版は意味の分からない訳になっているが、それは大量の熟語に翻弄された結果だろう。熟語であることと、本来の意味を知っているか、調べたかどうかでだいぶ変わる気はする。

 オペレーター個人の部屋にもおいてありそうな、コンパクトで素敵な椅子。空洞部分もあるので、何かものを突っ込む事にも使えそうだ。いたずらで何か突っ込まれたり、いつの間にかオリジムシが入っていることはありそうだ。狭い場所が好きなオペレーターは、この中に入って安心を得るかもしれない。

Ark家具_思惟の庭白妙2
 シンプルな見た目でどこにでもありそうなのだが、意外と無い。様々な言葉を入れて検索しても出て来ない。どこかにはあるはず(美術館向けのおしゃれな家具を取り扱っているところとかで売ってるはず)売っていないという事は、耐久度を保つのが難しいという事なのだろうか?All プラスチック製とか、一部にカーボンを使い強化するとかで量産できそうなものなのだが…。中空となっているのがJISマークを得るための耐久度の確保の問題となるのだろう。

 家具としては、イスとしては最強の快適度を持つ。面積も小さく、高さも低い。デザインも今時ながらシンプルで、どの家具シリーズにも合う。


 家具名が、翻訳を理解するために必要となってくるのだろう。
原文 :”执白”
日本版:『白妙をもつ』
翻訳 :『白を保つ』
意訳 :『維持』
意訳2:『执白』
 「执」は、動詞としては「手に取る、保つ」となる。付属形態素としての使い方もある。
 日本版は、「白」を色として捉え「白妙」(しろたえ:特定の木材の樹皮を用いて作られた布、もしくは白色の事。色の場合柔らかい感じがするようだ。『LoM』の知恵の龍ヴァディスの二つ名が白妙の龍姫である)とし、「执」を「もつ」(おそらくは、持つ)として考えているようだ。
※追記:翻訳、意訳の方は、家具説明文の意訳を受けての物(つまり誤りである)。意訳2のは、家具説明文の意訳2を受けての物である。あえて訳さないとしたのは、白さと肌触りを表現するいい言葉が無かったためである。おそらくこの家具は、碁石のような肌触りで白いのだろう。

 『Yostar』にいる翻訳家の内、大部分はシナリオの方に割かれているのがよくわかる。
 日本語へのローカライズを一般の日本の会社に任せた時の翻訳は、この家具の程度となる。今までのそういった積み重ねにより『Yostar』が誕生するきっかけが生まれてしまった。『戰月勇者(日本版:Hero's Flick)』や『星界之梯as(日本版:アストラルゲイザー)』のような香港ゲームもこの目に遭ってきた。『愛神餐館(日本版:ビストロ・きゅーぴっと)』がうまくローカライズされていたのは偶然である。あれは、『株式会社サクセス』側のプロデューサーであるほんまPが超がんばったからという理由でうまくいった。

スポンサーサイト



コメント

コメント(2)
执白者
お邪魔します。こちらは中国人で、日中・中日の翻訳者でもあります。ググる先生から来てもらいました。
ややズレている解釈だと思うので、一応書き留めておきます。

まずは「执白/執白」は、囲碁の白番(後手)、または「白い石を持つこと」を指すのです。

これさえわかれば、説明テキストの意味もはっきりとなるでしょう。
直訳すれば「白い石を持つ者、計略を巡らすことで、後手であっても、先手に勝つことができる」となります。

「后发先至/後発先至」という言葉は『荀子・議兵篇』から来ています。
現代中国語では、転じて「後の者が先の者を追い越す」ことも指します。
(つまり「后来居上/後来居上」と同義になる)

日本語訳では「此方彼方の道行」という部分、個人的には少し意味不明だと思うのですが、
「後ろにたちて先に至る」はただの偽漢文訓読であり、なんだか無難な感じとなります。
全体的に言えば、無難の産物でしょう。

以上になります。

cai_miao

2021/09/26 01:32 URL 編集 返信
wasiblog001
とても難しいですね
 「白を持つ」=「きれいに保つ」と考え、「維持をする」という事を言いたいのだろうと思い、翻訳・意訳を行いました。
 全体として「後手に回ったとしても…」という事を言いたいのだという事が分かると、理解できるようになるのですね。

 日本版公式の翻訳(特に家具)がおかしい、翻訳に抜けがあるというのは前々から気が付いていたので、このブログで個人的に翻訳をしています。

WASI

2021/09/26 09:43 URL 編集 返信
コメント投稿
非公開コメント

プロフィール

wasiblog001

Author:wasiblog001
 おおよそ毎日午後5時30分に、アークナイツの家具の翻訳(原文からの翻訳)を更新!

更新通知登録ボタン

更新通知で新しい記事をいち早くお届けします

今までに訪れた人(合計)

検索フォーム